「この度はわたくしたちの為にお集まりいただき、大変有り難く存じます」
ナギの声だ……
ちょっと澄ましてるけど、相変わらずよく通るきれいな声だよね。
この声であたしをいつもバカにして……。
そんな物思いに耽ってたあたしの耳に、とんでもない会話が入ってきた。
「まあ、それではやはり皇家はあの田舎に高級リゾートをお建てになるのね」
「今は木ばかりでなにもないつまらぬ場所ですけれど。
会員制のリゾートハウスとわたくしたちが過ごすに相応しい高級施設を幾つも造られるそうですわ」
「それはよかったこと。皇家にお邪魔しましても、退屈なばかりでしたもの。
たかが森や山なんですもの、いくら潰しても構いませんわね。
どうせ他に幾つもありますし」
「市民の中には動物や鳥や森を保護しろだのと声高に叫ぶ輩もいますけど。
そんなのはただの自己満足にすぎませんわ。
鳥の為にわたくしたちが非難されるいわれはありませんわわね」
なんて事を言うの!このおばさん達は!



