オトコ嫌いなあたしと、オンナ嫌いなあなた。【完結】




2つめのタッパーを手にしたとき、これ見よがしな話し声が後ろから聴こえてきた。


「ご覧になりまして?あのような卑しい行為」


「きっとこの様なお料理を口にした事がないので珍しいのですわ。
庶民が考えそうな事ですけど、いかにもさもしいですわね」


「うちのシェフが毎日朝晩作るものと変わりはございませんが。
やはり貧乏な方々には目の毒かもしれませんわね」


ホホホと上品に笑ってるけど……

外見は華やかで美しいのに、中身はやっぱり美しくないんだわあ。


そんな陰口は言わせるだけ言わせて放っておく。


持参した3つのタッパーがいっぱいになったから、あたしは紙袋にしまった。


お腹は腹八分目で喉が乾いたから、今度は飲み物を選んだ。

可愛いグラスにきれいな彩りの飲み物があったから、あたしはそれを手にしてみた。

シャンデリアの光に透かしてみれば、キラキラと光が踊って夢のよう。

試しに一口飲んでみたら、喉が温かくなる違和感があったけど、美味しい。

あたしはそれをコクリと飲み干した。