「先生は姉より3つ下でしたけど、2人はあたしたちが知らない間に交流を深めていたんですよ。
姉が二年の闘病生活に耐えたのも、柏原先生が支えてくださったからと。
姉もその場でプロポーズを受け入れました」
よかった!
同じように入院中の家族を持つあたしにすれば、我が事みたいに嬉しくて涙が出てきちゃった。
「姉の結婚資金のために、あたしもバリバリ働かなきゃ!せっかく正社員になれたんだからね」
「え?美絵さんはパートだったんじゃ?」
力こぶを叩きながら頼もしく言う美絵さんに、あたしは疑問をぶつけた。
「実は今までの働きぶりが評価されて、正社員にならないかって誘われたの。
もちろん即OKしたわ。
正社員になればボーナスはつくし、月収は今の2倍になるんだから。受けないわけないでしょ?
社販で店内の商品も安く買えるようになるし。
もし杏子さんが欲しいものがあればあたしに言ってね!社販で安く買ったげるから」
「ありがとう」
美絵さんも着実に自分の道を拓こうとしてるんだな。



