美絵さんの歯切れが悪いし、膝に手を組んで俯いちゃった。
しかも、手に落ちたのは涙?
まさかお姉さんがかなり重篤な容態に!?
あたしは不安が増して、胃のあたりが持ち上がりそうな吐き気を堪えてると。
いきなり美絵さんがあたしの手を掴み、ぎゅっと握りしめたのは驚いた。
「姉は……栄美は……
昨日受けたMRIやCTスキャンやレントゲン等の検査の結果、奇跡的にも病巣がすべて消えていました。
血液検査でも全て正常値に戻って……
お医者様も信じられないと驚いておられまして。
まだしばらくの間は経過を見なければなりませんが、早ければ今月中には退院出来るだろう……と」
「それはよかったじゃないですか!おめでとうございます」
あたしが心の底から言うと、美絵さんはあたしの手を掴んだまま立ち上がり、踊り出さんばかりの勢いで弾んだ声を出した。
「それだけじゃないんです!姉に起きた奇跡は。
姉は二年間入院していましたが、当時から担当してくださった柏原先生が……姉にプロポーズしたんです!」



