自分と同じように長くその地を護ったのに、人の都合で伐られた立場は同じだったから。
《隙あらば!たぁ~~っちじゃ!!》
気分が少し悪くてぼおっとしてたからか、胸を触られてからあたしはやっとアプレクターじいちゃんに蹴りをお見舞いした。
《あいたたっ……相変わらず乱暴な娘御じゃのう。
しかし……杏子どの。
貴殿はわしが最初にタッチした時より、若干胸が大きくなっておらぬか?》
あたしは野球ボールの大きさになるまでアプレクターじいちゃんの陰を丸めて圧縮しといた。
レインボーハイツの正面に回って、あたしは驚いた。
101号室の窓の下に小久保正さんがいたから。
ううん、それだけじゃなくて。
引きこもりの筈の美絵さんの弟……
史さんが窓を開けて正さんとお話をしてたから。
あたしの姿に気付いて2人は慌てたけど。
「探偵事務所の方ですよね?ぼ……僕と正さんから伝えたい事がありますから、先に姉に会ってやってください」
史さんはそういうと窓から引っ込み、正さんも一度お家へ戻った。



