コンビニにあった公衆電話から村田家にTELすれば、出たのは美絵さんだった。
弾んだ声で「今すぐ来てください」って言ったから、あたしは直ぐにお邪魔しようとレインボーハイツに向かった。
レインボーハイツに着いて、直ぐに違和感を覚えた。
確かに今日は朝から快晴で暖かな陽気だったけど。
レインボーハイツの名の通りに、虹色のアプレクターがそこを護るなんて。
柔らかで温かな光が、清浄な風が、レインボーハイツを中心として広がってた。
あの凶々しい気配は、もはや欠片もない。
《見事じゃ、杏子どの。
貴殿の働きで黒き存在が全て浄化され、還っていきおった。
同朋もさだめし満足して往きおったんじゃろ。
これだけ清き善きものたちを遺していったのがその証じゃ。
これでこの地も、安らかさを取り戻したのじゃな。
後は人々の心がけ次第じゃ。
わしらに出来る事はもうないのぅ》
アプレクターじいちゃんはしみじみとした口調で言った。
そりゃあそうだよね。



