《左様でござる。貴殿の働きは決して無駄では御座らぬよ。そう気を落とすばかりでは良くないぞよ~》
アプレクターじいちゃんの言うとおりだ。
負の感情ばかり抱けば、黒きアプレクターが集まりやすくなる。
自然と自分で不運を呼び込むコトになっちゃうんだから。
「……そうだよね。
あたし、気落ちばかりしてられないよ。
美絵さんと御神木を助けなきゃいけないんだもんね」
そうだよ。
たとえ万分の一の可能性しかなかったとしても、成功を信じてがむしゃらに突き進んできたのがあたしじゃない。
なにもないあたしの取り柄といったらそれくらいだから。
たった2、3回の失敗で挫けてどうするの!
今までの方法でダメなら、違う手段を講じればいい。
黒髪の王子さまも言っていた、生命を信じる心。
きっとそれは何か貴重なヒントになるはずだよね。
決意を新たに家を出ようとする直前、いきなり電話が掛かってきた。
電話はユリからで、明後日の夕方にちょっと付き合ってと言っていた。



