オトコ嫌いなあたしと、オンナ嫌いなあなた。【完結】




今の産土本家は、何かが狂ってる。


全く関係ないあたしには、何も言える権利なんかないかもしれないけど。

間違ってるよ、絶対に。


1000年樹の記憶や想いを追体験したあたしは、心の底からそう思えた。


それにしても気になるのが、紅葉の君と結ばれた産土親王さま。


なんとなくだけど、ナギに似ていた気がする。


性格は全然違うけどね。


そして、産土親王さまに恋い焦がれたのが。


明徳帝の女三の宮さまが桐壷の女御として東雲帝の内裏に上がり、お産みなされた女五の宮さま。

その姫宮さまの面影が、命さんにそこはかとなくあったような。

姫宮さまは麗景殿の女御として時の陽光帝に入内され、三人の御子をもうけた後に皇中宮と称されたんだよね。

中宮さまがお産みなされた皇子の三の宮さまが、後に皇家の祖となる皇の親王さま。


それにしても。

紅葉の君が青い目だったなんて。

昔の姫君は御簾の内から出されないけど、紅葉の君も幼い時代はその瞳のせいで苦労してたなんて。

なんとなく近親感を持っちゃう。