「だから探偵さん!
報告書では美絵ちゃんを褒めちぎってあげなさいよ!
今度こそきちんとした良縁を掴んで幸せになってもらいたいから」
それ以降瑠璃さんは小一時間ばかりかけ、美絵さんの魅力をたっぷりと語って聴かせてくれた。
彼女に幸せを掴んで欲しい、って言うのはあたしも同感。
似た境遇ゆえの同情も含まれるかもしれないけれど。
多少の誇張やひいき目があったとしても、美絵さんのもともとの性格ゆえに生まれた数々のエピソード。
どれも彼女らしいものばかりで、あたしの中の好感度も随分と上がったから。
祖父江家をお暇したのは、結局2時間後だった。
気になってた1000年樹の事を詳細に教えてもらえたのが最大の収穫だった。
アプレクターじいちゃんが言ったのは。
《やはり、その樹がますます気になるぞよ~。
樹と言うのは年を経れば経るほど賢くなり、力を持つものじゃからな。
また、膨大な知識や記憶を持つからのう。
今回はかなり手強い相手かもしれないぞよ》



