オトコ嫌いなあたしと、オンナ嫌いなあなた。【完結】




アプレクターじいちゃんの言葉を受けて、あたしたちは1000年も生きてきた大樹の聞き込みをするため、この辺りで一番長く住んでいる方のお家をボランティアさんたちから教えてもらった。



祖父江瑠璃(そぶえ·るり)さん。

昭和8年の生まれで、地元生まれの地元育ち。

結婚してからもずっと住み続けてたからこの町から出たことがないという。

まさに話を聴くにはうってつけ。


祖父江家は植林地からそう遠くない場所にあった。

なかなか閑静な住宅地の中に、緑の生け垣に囲まれた木造平屋建ての一軒家。

それが祖父江家だった。
瑠璃さんは70代にもかかわらず、腰も曲がってないし、お若く見えた。


あたしたちが探偵事務所の者と名乗ると、怪訝そうな顔をしたけど。


村田美絵さんの件で調査中なんです、と告げると……


「まあまあ!あの美絵ちゃんの。
もしかしてコレは結婚調査かなんかかい?
なら、お上がりなさい。たくさん話したげるから」

瑠璃さんは何か勘違いしたみたいだけど、あたしたちには都合がいい。