確かに元に戻すには途方もなく長い年月が必要かもしれない。
でも、始めなければ変わらない。
最初は小さな一歩でも、少しずつ変えてゆけるはずだから。
それからあたしとマモル君は、街の隅の空き地に植林している人たちとも出会ってお手伝いした。
少しずつでも緑を取り戻したい、とボランティアさんたちは言ってた。
植林をしていたのは一カ所だけじゃなく、町の外れのあちらこちらで見られた。
「この地にはかつて1000年以上の樹齢の大木があったんだけど。
人間の都合で伐り倒されてから、すっかりこのあたりも荒れた土地になっちまってねえ」
その木に替わる新たな神木がこの中から生まれれば、と期待を寄せてるという。
1000年生きた大樹かあ……アプレクターじいちゃんみたいなもんかな?
こんなにもスケベは稀だと思うけどさ。
《なぁに言うておる!わしほど清らかで二心のない善き存在はないぞよ!
じゃが、その樹はどこか気になる。念のためにもっと詳しく訊いても損はないじゃろ》



