オトコ嫌いなあたしと、オンナ嫌いなあなた。【完結】




へばりついて流れに揺れている以外、生き物の気配はなんにもなかった。

こうしてあたしたちは、一つずつ自然の生命を奪ってゆくんだ。


自分もそういう生活を甘受してるから強くは言えないけど、なんだかもの悲しい。


だけど。


絶望ばかりはしていられなかった。


川沿いの道を進んでいると、ゴミを拾ってへドロを取り除く作業をしていたボランティアの人たちに会えたから。


「今はまだそれほど成果はありませんけど、水質改善のために各家庭に啓発活動もしてますし、様々な方法を試しています。
かつてのようにイワナや鮎が戻ってこれる清流に戻す。
ひとりひとりは小さな力でも、皆が力を合わせれば大きな変化を生みますからね」


ボランティアリーダーさんの言葉に突き動かされ、あたしも川に飛び込んでゴミ拾いに参加した。


確かにこういう澱んだ川は、黒きアプレクターが多い。


だけど……


一生懸命に清流に戻そうとする人たちの清らかな想いと熱意が、白きアプレクターを増やしてゆく。