オトコ嫌いなあたしと、オンナ嫌いなあなた。【完結】




マモル君が来てから話し合ったあたしたちは情報収集を博君猫にも託し、首に小型のGPS端末をくくりつけてから黒猫を放した。



今日は土曜日だからか、朝早くにもかかわらず街中に人があふれてた。


人混みに酔いそうになって気分が悪くなると、さり気なくマモル君はあたしをそれから護ってくれる。

本当に、こんなにいい人は見つからないよね。


JR駅前の本通りと呼ばれるメインストリートから外れ、少しなだらかな傾斜がついた道を進んだあたしたちは、今日村田家を訪れる前にあちこちで聞き込みをしようと、町を歩き回った。


メインストリートにも橋が掛かる川。

前に来たときは煌びやかな輝きに彩られていたけれど。

なまじそれを知ってると、昼間に見る様子との落差に誰もががっかりするんだろうな。

生活排水や工業水で汚染された水は濁り、底に溜まったへドロで悪臭すらして。

川岸も防岸のためかコンクリートで固められ、あちこちにポイ捨てされたゴミが散らばってる。

缶や瓶はもちろん、中にはテレビやバイクや自転車まで棄ててあった。