目の前で信じられない光景が起きた。
ナギが何か小さく呟くと……
彼の影からゆらりと立ちのぼったのは。
黄金色に輝く、アプレクター!?
こんなの初めて視た……。
まばゆいばかりの光を放つそれは
大きな鳥……
鷲のような形をしていた。
黄金色の鷲のアプレクターは、一声大きく鳴くと――
両翼を大きく広げ、羽ばたかせた。
ナギはまるでそれを待っていたかのように、翳した左手を動かしてスズメを月光のもとに晒す。
スズメはぴくりとも動かないから、もう死んでてもおかしくないと思えた。
だけど。
黄金色の鷲のアプレクターは強く羽ばたくともう一声鳴き、体をふわりと浮かばせる。
そして……
その両翼でスズメを優しく包むと、その姿はスズメと重なるようにひとつになった。
黄金色のまばゆい光がスズメを包み込む。
暖かくて優しい光――
あたしが見とれているうちに、信じられないことが起きた。



