オトコ嫌いなあたしと、オンナ嫌いなあなた。【完結】




あたしはその事をチカに伝えたげたかったけど、ユリはやめなよと言った。


「男の子が一大決心で好きなコを守るためにわざと何も伝えてないのに、ここでウチらがしゃしゃり出たらややこしくなるだけだって」


そう言い切るユリの言い分はたぶん正しいんだろうな……


1人の男性とも付き合ったことのないあたしと違って、ユリはそれこそ何十人もの人と付き合った経験かあるから、男性心理もあたしより詳しいのも確かで。


……でも。


やっぱりチカが可哀想だよ。


ユリからこの件はチカには話すなと念を押されたけど、あたしの心にはどこか納得できない淀みが残された。


とはいえ、入学してから1年近く友達してるんだから、ユリも何かしてあげたいと言った。


あたしはおばさんにお金を渡そうとしたら断られた今朝の出来事を話すと、ユリはなぜか顔色を変えた。


「大人がそうまで言うなら、借金の件に関してはウチらが出来る事はもうないよ。
たぶんおばさんたちは、もう目処を着けたんじゃないかな?借金を返す方法を」