いつも通りマモル君が助けてくれたから、あたしはお礼を言ってそろそろと立ち上がった。
こんなにも悪意が渦巻くアプレクターの群れは初めて。
その叫びや恨めしい声は体中の細胞の隅々までの力を削ぎ落としそうなほど、圧倒的な負のエネルギーがあたしの中に流れ込み、引きずり込まれそうになる。
あたしは必死にそれと戦ってたけど。
つつつぅ~~
ぞわわわっ!!
背筋を指で撫でられた感触から鳥肌が立ったあたしは。
左足を思いっきり振り上げて、勢いのついた後ろ蹴りをくらわせてやった。
《あいたた……相変わらず乱暴な娘御じゃの。いくら安産型の腰つきでも、それでは嫁のもらい手がないぞよ》
あたしの蹴りは顎にクリーンヒットしたらしく、右の頬を二倍に腫らしたアプレクターじいちゃんが余計な事をのたまう。
「あたしの将来なんか今はどうでもいいでしょうが!
それよりも、あんたもあれを見たでしょ!?
あんな大量の黒いアプレクターなんてあたし見たことない。
なんか形みたいな塊にもなってるし……」



