レインボーハイツは比較的新しく、ヨーロピアンハウス調のお洒落な外観で、若い女性なんかに受けそうなデザインが施されてた。
敷地内の管理はよく行き届いていて、雑草やゴミなんか見当たらない。
一見若者むけのお洒落なアパートって感じだった。
でも……
あたしが意識して視ると、レインボーハイツには夥しい数のアプレクターが蠢いていた。
それも、その陰たちは影なんかに関係なく、建物や敷地を覆い尽くさんばかりに蟠ってる。
それらはひとつの大きな形をなし、まるでそれ全体が生き物であるかのような錯覚すら覚えた。
もしも少しでも勘が鋭い人がその場に居合わせたら、きっと寒気どころじゃない不調に見舞われるに違いないよ。
だって、はっきりと見えないハズのマモル君すら、2月というのに額に汗を浮かべてたほどだし。
あたしに至っては、黒きアプレクターたちの悪意や様々な負の感情をまともに感じて、それに耐えきれなくて、足に力が入らなくなってその場に崩れ落ちたくらいだから。



