オトコ嫌いなあたしと、オンナ嫌いなあなた。【完結】




確かに猫にとっても、博君にとっても、体がギリギリに入る大きさのバスケットなんかに入れられっぱなしだと、窮屈でツラいだけだよね。


でも、気になることはある。


博君は自分が猫と合体しちゃった現実を面白がってすんなり受け入れたけど、他の人間はそうもいかない。


なにせ喋ったり踊ったりするし、二本足で歩くどころか手で掴んで飲み食いしたりするんだもん。


試しにケーキを食べさせたら、ぎこちないけどちゃんとフォークを使えたし。

こんな風変わりな猫を見つけられたら……


絶対に捕まえられて、マスコミに発表されちゃう!


テレビにも出て話題になって。人気者になったらきっとがっぽりとお金が……


……はっ!



アホな妄想を振り払ったあたしは、ちらりとマモル君を見た。


あたしが言いたいことを察したマモル君は、直ぐに頷いて黒猫の博君に言う。


「外に出てもいいけど、喋ったりと猫らしくないことをしちゃ駄目だからね。それと、遠くには行かないように」