あたしはあたしなりに努力してみたつもりだったけど。
やっぱり……
ナギは呆れたよね。
この身に余るあんな高給を頂いておきながら、期待に応える事が何ひとつ出来なかったんだから。
バカみたい。
あたしは何をそんなに心を痛めるんだろう。
いくらあたしが想ったって、ナギにはあたしが疎ましいだけなのに。
「渚さん、どうかしたの?」
マモル君の声でハッと我に返ると、あたしたちはいつの間にかレインボーハイツの側にまで来ていた。
いけない!仕事中なんだから、しゃっきりしなくちゃ!
あたしがアプレクターの事を話した後、マモル君がその非現実的なコトを信じてくれた上に協力を申し出てくれたとき。
言葉には言い表せないほど嬉しかった。
実は、マモル君もナギの側にいるとき、不穏な気配を何度となく感じた経験があるという。
なら、もしかしたら。
マモル君はアプレクターをはっきり視れなくとも、その気配を感じられる力はあるのかも。



