オトコ嫌いなあたしと、オンナ嫌いなあなた。【完結】




あたしは、自分の短慮を恥じた。


ナギのする事は一見めちゃくちゃで冷徹だけど、その裏には必ず深い理由や深謀がある。


初めて事務所に来た博君にココアをかけたのだって、あたしに博君を見張らせておくためと後であたしは知った。

凶暴化したアプレクターが暴走しないよう、あたしを側にいさせて少しでも抑えさせていた……って。


東部動植物園の池で起きた事件でナギが手助けしなかったのも、あたし自身が力を少しでも制御出来るようにするためだった。


あたしは……


なんてバカだったんだろう。


自分の気持ちしか考えてなかった。


ナギの気持ちや想いを、もっともっと理解しようとする努力が足りなかった。


だから、ナギに見限られたんだ。


昨日みたいによそよそしく他人行儀だったのも、勝負を申し込んできたのも、きっといつまでも努力が足りなくて役立たずなあたしから離れたいから。


あたしが、ナギの期待に何も応えられなかったから。


実力は言わずもがなナギの方が遥かに上だから、今回の勝負は着いたも同然だよ。