オトコ嫌いなあたしと、オンナ嫌いなあなた。【完結】




ナギの婚約者の皇命さんは霊力が高い巫女だけど、アプレクターが視えないってアプレクターじいちゃんが言ってたし。


なら、ナギに協力できる人は誰もいないはずだから。


ナギは孤独な戦いを、ずっとずっと続けてたんだね。


誰に頼まれたのでもなく


誰にも知られず


誰にも感謝されずとも。


たった独りで命がけの危険な戦いを、全て引き受けてたんだ。


あたしはその考えにたどり着いた時、自然と涙がこぼれ落ちた。


ナギは本当の意味で孤独だった。


ずっと独りで耐えてきた。


不思議な力があるゆえに。

誰にも苦しみや悩みを話せず、思いを吐露もできなくて。


辛いときも、何があっても、ひとりで心の中にしまうしかなかった。


あたしは……


そんなナギの気持ちを、少しも思いやった事なんてなかった。


なんて思いやりがない人間だったんだろう。


ナギはあたしとは較べきれないくらいの苦しみや苦労をしてきたんだから、あたしが少しでも思い遣るのは当然なのに。