昨日のあたしは自分で見てもかなり不健康な顔だったけど、今日はそれどころじゃないからバタバタと騒がしいくらいの勢いでユリに走り寄った。
そして、昨日とは逆にあたしがユリの腕を引っ張って、2人で教室の外に出た。
「……本当なの、これ?」
あたしが渡した紙を読んだユリは、信じられないといいたげな顔つきをしてた。
ムリもないよね……
「そうならあたしもいいと思うんだけど……ただのイタズラならいいって。
でも、何となくだけど本当な気がするよ」
日向家はあんなに負の感情が渦巻くアプレクターに憑かれていた。
これが真実でないとしたら、いったいどういう理由であそこまでなるというのだろう。
「1億円の借金か……
それも、闇金融から。
あたしもチラリと聴いたことあるけど、その取り立てはすごくえげつないししつこいってね。
それだけならまだしも、保険金殺人まがいの匂いがする事件も幾つか起こしてるんよ。
こりゃあ、ケンはマジな話相当ヤバいよ」



