白きアプレクターであるじいちゃんが通ると、黒きアプレクターたちは後ずさり、一条の道ができるように空間が空けられた。
あたしはアプレクターじいちゃんの直ぐ後を着け、必死の思いで走り抜けた。
玄関から門までは10メートルもないはずなのに、まるで100メートル以上は走ったように感じたけど、何とか門の外に辿り着けた。
息を切らしたあたしは、さっそく手にした紙を広げてみた。
《危なかったのう……あと一歩間違えれば貴殿は別世界にとらわれておった。ヤツらがわしの清らかさに恐れをなしたからよかったものの……》
アプレクターじいちゃんのお説教なんて、あたしの耳に入ってなかった。
もし、これが事実なら。
ケンはチカどころの話じゃなくなるじゃない!
あたしはチカの家……
三輪家をチラリと見ると、心の中でチカに小さく謝って直ぐ学校に向かった。
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「おっはよ、キャン!今日はえらく元気じゃん」
やっぱり朝帰りだったろうに、ユリは相変わらず完璧なメイクとオシャレをしてあたしより先に登校してた。



