オトコ嫌いなあたしと、オンナ嫌いなあなた。【完結】




あたしは朝に登校する際、まずチカとケンの家を訪れて、無理にでも2人を引き合わせようと思った。


チカはともかくケンは少なくとも学校に出てきているから、待ち伏せすれば会うことは出来るはず。


ケンの家の日向(ひむか)家はお母さんが小説家でお父さんがイラストレーターだから、昼夜逆転生活を送ってて、家の中も散らかり放題。

両親が家事をすることなんか期待出来ないから、ほど近い叔父さん夫婦のところによく泊まりに行ってんだよね。


叔父さん夫婦は子どもがいないからか、ケンを実の子並みに可愛がってるから。


今日はどっちの家から出てくるのかなぁ……


あたしが迷いながら日向家の前に立っていると、玄関のドアに白い何かが目に付いたから、あたしはそれに近付いてみた。


《気をつけるのじゃ!ここにはよからぬ輩が蟠っておる!!》


アプレクターじいちゃんの警告から間もなくして、樹木の陰がゆらゆらと揺れ始めた。


《早く離れるのじゃ!貴殿はわしらの仲間を近づけやすい性質を持っておる!捕らわれたくなければ早く行くのじゃ!》