オトコ嫌いなあたしと、オンナ嫌いなあなた。【完結】




《あちらには盆地があると鳥が言っておったが、今でもまだ豊かな森を擁しておる数少ない場所なんじゃ。
じゃが、わしが伐り倒される直前にお屋敷から聴こえたのは森を潰してレジャーランドを作り上げ、山を削り道を造るという計画じゃった。

この地を代々守り受け継いできたこの皇家が、じゃぞ!

わしはとてもじゃないがこのまま逝くわけにはいかぬ、という一心でこうした姿で留まっておるのじゃ!
じゃが、この家は代々巫女を出すほど霊力に優れた血筋なのじゃが……
わしがどんなに警告を発しても気づきもせん。
わしが伐り倒されてから気付いたのは、貴殿が初めてじゃ》


長い長い話だったけど、要するにこのアプレクターはレジャーランドと道路の建設計画を阻止したいらしい。


そのために心残りで樹としては逝けず、アプレクターとなって残った。


……なるほどね。


でも、霊力の高い巫女にも見えないアプレクターっていったい何なの?


《この家で今一番高い霊力を備えるのが、御息女の命どのじゃ。現在の皇家の巫女を務めておられるからの。
ほれ、噂をすれば陰じゃぞ》