「さて。どういう事か説明してくれるよね?」
あの後懲りずにまたお尻に触ろうとしたアプレクターを、あたしは目力でぐるぐる巻きに縛り付けておいてから言った。
アプレクターはあたしの影からすこしはみ出して、白く伸びて形づくられた姿は。
白髭をたっぷり生やした、ハゲたおじいちゃんみたいなシルエット。
しかも時代錯誤なコトに、袴を穿いた着物みたいな格好をしてた。
ただ、ところどころに布地が綻んだように細い何かがはみ出してる。
そんな姿がシルエットとはいえ、お代官様にお縄を頂戴したみたいにぐるぐる巻きにされて跪いてる。
はげ頭には三段たんこぶがふたつと二段たんこぶみっつ。
だけど、あたしは同情なんかしない。
「あんた、ずっとここにいて痴漢してたでしょ?
いい加減に往きなさいよ、自分の還るべき場所へ。
還らないのは……何か理由があるんでしょ。
スケベエロじじいで痴漢でセクハラの塊の最低男なあんたからは、何の悪意のかけらも感じられないから」
《は……ははぁ~っ!!仰せはごもっともでござるよ》



