マモル君はただ黙ってあたしの肩に手を置いて、あたしたちはそのまま佇んでた。
その直後――
マモル君に体を寄りかけたあたしの……
あたしのお尻が
さわりと撫でられた感触があり、あたしは思わず悲鳴を上げた。
「渚さん、どうかしたの!?」
心配げにあたしを見るマモル君の両手はあたしの肩に置かれてて、動いたらすぐに解るはず。
あたしは急いで周りと下を念入りに見たけれど、あたしとマモル君以外に人の気配はなかった。
もっとも人が居たとしても、あたしとマモル君がいたのは日本庭園の砂利道で、近づけば足音がするはずだし。
第一に人が隠れそうな茂みなんかは少なくとも3メートル以上離れていて、あたしとマモル君の視界に入らず戻るには1秒とかからない必要がある。
だけど、あたしのお尻に触れた感触。
生暖かく柔らかくて、おまけにやらしい手つきだった。
人間じゃなければ何だって言うのよ!?
痴漢、スケベな破廉恥男!
あたしの沈んだ気分は一気に高揚し、沸点近くまで達した。



