午後6時。
校門で待っていると、ユリの言ったとおりに次々とお迎えが来た。
一高は原則として全寮制だけど、家が近ければ在宅通学も許可されるみたい。
あたしが知り合った4人のうち、ジュン君だけが寮住まい。
だからか、いちばん最初に姿を表したジュン君はバイクに跨って現れた。
意外だったな、一高でもバイクOKだなんて。
ユリはとうに慣れてたみたいで、小さなヘルメットを被ってジュン君の後ろの座席に乗る。
ユリはあたしとマリリンに手を振り、バイクのエンジン音が大きくなると、あっという間に姿が小さくなった。
次はあたしが見たこともないような黒塗りのおっきな車が横付けされ、中から出てきたのはナル君だった。
なんか恭しく扉を開ける付き人みたいな人もいて、本当に別世界の人なんだなぁ……って改めて思った。
ただ、それに気後れせずむしろ自然に車に乗り込むマリリンもさすがは名家のお嬢様。
江戸時代から続いた皇族宮家の流れを汲む三宮家のお嬢様だから、本当はあたしと友達をしてるのが不思議なくらいなんだよね。



