授業と午後の連絡会が終わった午後5時32分。
ユリとマリリンが保健室に顔を出してくれた。
「キャン、大丈夫?歩けそう?」
心配そうに言うユリは教室からあたしのカバンを持ってきてくれたし。
「気分悪いなら果汁がいいわよ」
いつもは女王さま然としたマリリンまで、あたしの好きなアップルジュースを買ってきてくれた。
チカは姿を見せなかったけど、ケンのコトがあるから仕方ない……
そう割り切ろうとしても、やっぱり心の片隅では軽い失望感を感じてた。
チカはあたしに何かあると一番に心配してくれたし、時には相手の家まで怒鳴り込むくらいの気概も見せてくれた。
それがあたりまえと思ってしまうのは自惚れ。
誰だって自分が大変な時には余裕がなくなる。
だから、チカに期待しちゃいけない。
そう頭では理解しようと思うのだけれど、心が納得しなかった。
いつもあたしが倒れた時、真っ先に駆けつけてくれたチカとケンは……
もう、あたしと距離ができはじめちゃったのかな?



