……あたしが気がつくと、保健室の窓から射し込んだ夕陽の柔らかな茜色が部屋を染め上げてた。
また、気を失っちゃったんだ。
小学校や中学校の時みたいに。
あたしは小中学校時代、男性嫌悪症が原因か、たびたび倒れるコトがあった。
そのときは大概あたしの嫌悪症に理解を示さない大人や男性が、男女ペアの行事なんかであたしと知らない男の子を無理やり組ませたからで。
高校に入る前は加奈子先生が同伴してくれて自に校長先生に掛け合ってくれたから、今までそういうコトはなかったんだけど。
右手を動かすとカサリと小さな音がしたから、自分が紙を手にしているんだと気がついて。
右手を頭より高く持ち上げてみると、持っていたのは。
丁寧に折り畳まれたあの紙片。
片手で紙を振って勢いよく広げてみると。
それはA4版の大きさの紙になり
そこに最初に書かれていたのは――
『渚 杏子に関する詳細な調査報告書NO.1』というタイトルだった。



