オトコ嫌いなあたしと、オンナ嫌いなあなた。【完結】




翌朝、朝日で透ける杏子の瞳を見て。


俺は、初めて気付いた。


あのアクアマリンの淡い水色は、杏子の瞳そのものだったのだと。


だから、初めて目にしたときから……


惹かれてた。



「……ナギ、おはよう」


昨夜俺が強引にあんな事をしたというのに、杏子は起きて俺の顔を見ても。


優しく微笑んでくれた。


そんな杏子に俺は言いようのない感情に突き動かされ、あのペンダントをコートから出すと、素肌のやつの首にかけてやった。


「ナギ……これ……?」


戸惑う杏子にどうしてか俺は顔を合わせられず、背を向けたまま早口で言った。


「他のプレゼントの余りだ……おまえが誕生日だと聴いたからな。
所長としてだから、自惚れるなよ」