オトコ嫌いなあたしと、オンナ嫌いなあなた。【完結】




杏子の言葉のひとつひとつは


俺の胸に


心に


記憶に


突き刺さって


その痛みは


大きなうねりとなり


俺の感情を大きく揺さぶった。


「ナギが今しなきゃいけないのは、知識を得る勉強じゃない……過去を吹っ切って人を見る事だよ!
どんなに避けようが、人間の半分は女の人なんだから!

女の人がいなきゃ人間は滅びるし、人間社会は成り立たなくなる。

いくらナギが疎もうと、あなただって女の人のお腹から生まれなきゃこの世に存在しないんだからね!!

もしナギにそのつもりが少しでもあるなら、あたしも手伝う。

お給料の為じゃなくて、ナギ自身のためにね。

それがイヤなら、出家でもなんでもしてお寺に籠もればいいんだわ!」


杏子は叫ぶだけ叫んだ後、切れ切れに息を吐いて……


頭を押さえたまま体が崩れ落ちたから、俺はとっさにそれを支えるため腕を出して抱きとめた。


苦しげに息をする杏子の身体は先ほどより更に熱く、熱が上がっている事は明白なのに。


……つくづくバカな女だ。