オトコ嫌いなあたしと、オンナ嫌いなあなた。【完結】




だから女から俺を避けるように、俺は中学生の頃からアキバ系オタクに変身した。


まあもっとも、本当にそれ系に染まった格好をする訳じゃない。


俺の使うある道具で幻覚……目眩ましで他人から俺がそう見えるようにしただけたが。


その効果は抜群で、女から俺を避けるようになり、快適な日々を過ごせるようになった。





高校は男子校の第一高校にしたのも、女に会わなくて済む理由からだ。


世間では超一流のエリート校と言われているらしいが、俺は取れる推薦でなく、わざと一般入試を受けて主席合格した。


それでも俺は警戒を怠らず、アキバ系オタクに見せかけて通学し暮らしていた。





それは高校に入って1ヶ月ほど経ったある早朝だった。


俺がいつもの通りに日課のランニングをこなしていると、見慣れた風景の中で時々色鮮やかな何かが目に付きだしたのは。

5月の河川敷だから新緑や咲き誇る花で十分華やかな彩りだが、目に付いたそれは、初夏の色彩の中で特に異様さをはなっていた。