オトコ嫌いなあたしと、オンナ嫌いなあなた。【完結】

「こんな程度の傷で俺が死ぬか。
それよりも、今日は何の用だ。爆発アタマ。
この前のように給湯室の湯沸かし器に触っただけでぶっこわせるのはおまえくらいだからな。
今後病院の設備には半径5m以内に近づくな」


相変わらずの毒舌ですこと。


ひきつく頬を必死に抑えながら、あたしはきっと他の女性より早くシワが顔に刻まれそうな気がしてならない。


……と。


こんな事してる場合じゃなかったんだわ。


あたしはぐいぐいとナギの体を押して部屋の中に入ると、直ぐに扉を閉めた。


「あたしのことはいいから、少しは大人しくしなさいよ。
あんたのわがままで家政婦さんを追い返したクセに。
なんであたしがあんたの洗濯までして晩ご飯まで作ってこなきゃいけないのよ」


そう。


ナギは実家から派遣された家政婦さんや介護士さんをことごとく追い出してたんだよね。


だからといって、なんであたしがナギの身の回りの世話をする羽目になったかというと。

「これも仕事のうちだ」
ってナギが言ったせいなんだよね。