「俺は、おまえたちに安息の地へ還って欲しい。
苦しむのは傷つけた相手だけでない。
おまえたち自身もなのだから」
どれだけ血を流して激痛に苛まれながらも、ナギはひとつひとつの陰……
“生命たち”に、優しく語りかけた。
あの傲岸不遜で
二枚舌で
二重人格の
最低な男だったはずなのに。
あたしは
涙が止まらなかった。
つらいよ……
ナギのそんな姿なんて見たくない。
許されるなら、今すぐ助けたい。
でも、
止めちゃ、いけない。
あたしが入る隙間なんて、ない。
これは、ナギと生命たちの対話なんだから。
あたしは、ナギの傷が少しでも浅いように。
生命たちが解ってくれるように、祈るしか出来なかった。
つらくても、ナギの血まみれの姿と陰を直視した。
苦しむのは傷つけた相手だけでない。
おまえたち自身もなのだから」
どれだけ血を流して激痛に苛まれながらも、ナギはひとつひとつの陰……
“生命たち”に、優しく語りかけた。
あの傲岸不遜で
二枚舌で
二重人格の
最低な男だったはずなのに。
あたしは
涙が止まらなかった。
つらいよ……
ナギのそんな姿なんて見たくない。
許されるなら、今すぐ助けたい。
でも、
止めちゃ、いけない。
あたしが入る隙間なんて、ない。
これは、ナギと生命たちの対話なんだから。
あたしは、ナギの傷が少しでも浅いように。
生命たちが解ってくれるように、祈るしか出来なかった。
つらくても、ナギの血まみれの姿と陰を直視した。



