オトコ嫌いなあたしと、オンナ嫌いなあなた。【完結】

「わたしは不貞なんて働いてません!お疑いならお調べになればいいでしょう!?」


「よくもまあ、そう堂々と開き直れるもんだ。
さすがに女は図太い。
それよりもな、俺が会社や親類になんて言われてるのか知ってるか?
女房を外人にかすめ取られた情けない亭主だとよ!
お陰で俺の係長への出世もパア、親類ともあからさまに絶縁状態。
おまえら母娘のために、俺の人生はめちゃくちゃだッ!どうしてくれる!?」


「そこまで仰るならわたしも言わせて貰いますがね。
わたしが何も知らないとでもお思いでしたか?
あなたには十も年下の愛人がいるんですよね。
しかも、その方は今身ごもってらっしゃるとか。どちらがハッキリと不貞を働いているのやら」


……ごめんなさい。


お父さん、お母さん、


生まれてきてごめんなさい。


ぜんぶ、ぜんぶあたしが悪いんだ。


あたしがいなければ、みんなが幸せになれる。


そう思ったあたしは、テレビドラマで見たように。


台所にある包丁で、自分の手首を切った。