だけど――
ナギの赤い瞳から流れ出した透明な滴は……
ただのお湯?
汗なの?
それとも
涙――?
今までにないほど間近にナギの瞳を見たあたしは、またあの熱が体の中で集まるのを感じた。
ナギの滴があたしの頬に伝わった刹那。
あたしの目の前の光景がお風呂場から、見たことのない部屋へと変わった。
シャンデリアや有名な画家の絵画なんかも飾ってある、広さがどれだけかわからないけど上品で豪奢なお部屋だった。
絨毯なんかもたぶんなんとか織りとかの最高級品。
柔らかい照明の中にアンティーク調の長椅子があって、そこにゆったりと座っていたのは。
遠目から見ても判るほど、すごい美人な女性(ひと)。
デザイナーズブランドでコーディネートされた服がまた嫌みでなく似合ってて。
どこかのモデルさんかと思うくらいに脚が長くてスタイルも良かった。
その女神みたいなひとがこちらをむいて優しげに微笑んだ。
「いらっしゃい、凪。
お母様がだっこしてあげるわ」
ナギの赤い瞳から流れ出した透明な滴は……
ただのお湯?
汗なの?
それとも
涙――?
今までにないほど間近にナギの瞳を見たあたしは、またあの熱が体の中で集まるのを感じた。
ナギの滴があたしの頬に伝わった刹那。
あたしの目の前の光景がお風呂場から、見たことのない部屋へと変わった。
シャンデリアや有名な画家の絵画なんかも飾ってある、広さがどれだけかわからないけど上品で豪奢なお部屋だった。
絨毯なんかもたぶんなんとか織りとかの最高級品。
柔らかい照明の中にアンティーク調の長椅子があって、そこにゆったりと座っていたのは。
遠目から見ても判るほど、すごい美人な女性(ひと)。
デザイナーズブランドでコーディネートされた服がまた嫌みでなく似合ってて。
どこかのモデルさんかと思うくらいに脚が長くてスタイルも良かった。
その女神みたいなひとがこちらをむいて優しげに微笑んだ。
「いらっしゃい、凪。
お母様がだっこしてあげるわ」



