オトコ嫌いなあたしと、オンナ嫌いなあなた。【完結】

「おまえも同じだろう?俺をこのように誘い、寝るコトしかアタマにはない……本当に愚かな女」


ナギのあまりの言いぐさに、あたしはカッときて叫んでた。


「違うわよ!あたしはあんたなんか誘ったりしない!
……寝るとか誘うとか何のことかわかんないけど……
とにかく!あたしはあんたのことなんか大ッ嫌いなんだから!!
イヤミで毒舌家で、いつもあたしをバカにするあんたなんかに、あたしが何かして欲しいなんてこれっぽっちも思ってない!
自惚れるのも大概にしなさいよ!!」


あたしがナギをキッと睨みつけながら思いっきり叫んだ。


次の瞬間だった。


あたしの身体全体にナギの身体が乗りかかって、動けなくなった。


「ちょっ……いい加減に離れなさ……ッ……!!」


自分の身に何が起こったのか、あたしの理解出来る範囲を超えてた。


抗議の声を封じ込めるように、ナギはあたしの唇に自分のそれを押し付けてきたから。


強く、強く。


あたしは頭の中が真っ白になって、思考が停止しかけた。