オトコ嫌いなあたしと、オンナ嫌いなあなた。【完結】

………ドキドキした。


心臓の鼓動が今までにないくらいに早くて、身体が震える。


呼吸も心なしか早く浅くなった。


緊張と恥ずかしさで、足が縛り付けられたみたいに動かない。


でも


あたしがあたし自身の心から解放されるためにも、必要なコトなんだから。


あたしは自分にそう強く言い聞かせて、震える指でブラウスのボタンに手をかけた。