2人はあたしが全く知らない単語で会話してた。
たぶん何かの病名だとか薬品名だ、ってくらいはわかるけど。
東部動植物園は午後7時閉園のはずなのに、まだお客さんは帰らない。
園長さんや警備員や係員らしき人も駆けつけてきて、ナギとマモル君、医務助手さんの処置を見守っていた。
柵を隔てた周りのお客さんたちも、固唾を飲んで、なりゆきを見守っている。
からかったりするどころか、話し声ひとつしないで、皆真剣にアラビアオリックスの容態を見守っていた。
家族連れやカップルや友だち同士で来てる人たち。
遠足らしき小学生や、かなりご年配の方もいた。
その中から、自然と声がわきあがった。
「オリックスじいじ、がんばれ!」
「そうだ、がんばれ!まだワシより若いはずじゃろう。先に逝くのはワシが許さんぞ」
「死ぬんじゃないぞ!俺はお前のファンなんだからな!」
「僕だって!オリックスのじいじ大好きだよ!死んじゃやだよ」
「オリックスじいじ、またあの颯爽と岩場を飛び越える姿を見せてよ!」
たぶん何かの病名だとか薬品名だ、ってくらいはわかるけど。
東部動植物園は午後7時閉園のはずなのに、まだお客さんは帰らない。
園長さんや警備員や係員らしき人も駆けつけてきて、ナギとマモル君、医務助手さんの処置を見守っていた。
柵を隔てた周りのお客さんたちも、固唾を飲んで、なりゆきを見守っている。
からかったりするどころか、話し声ひとつしないで、皆真剣にアラビアオリックスの容態を見守っていた。
家族連れやカップルや友だち同士で来てる人たち。
遠足らしき小学生や、かなりご年配の方もいた。
その中から、自然と声がわきあがった。
「オリックスじいじ、がんばれ!」
「そうだ、がんばれ!まだワシより若いはずじゃろう。先に逝くのはワシが許さんぞ」
「死ぬんじゃないぞ!俺はお前のファンなんだからな!」
「僕だって!オリックスのじいじ大好きだよ!死んじゃやだよ」
「オリックスじいじ、またあの颯爽と岩場を飛び越える姿を見せてよ!」



