それなのにナギは手伝いもせず、余分な毒舌をくれただけ。
「こいつがその程度で風邪を引くか。バカは風邪を引かない。コイツだったら南極にもそのまま棲息できるだろう」
「あたしはペンギンか!」
「ペンギンほど自分が可愛らしいと思うならとんだ頭と目の悪の悪さだ。鏡とメガネを買ったらどうだ、南極頭」
相変わらずのこの口の悪さ!!
一瞬でも感謝したあたしがバカだったわ!
「まだ紹介してなかったっけ?俺とナギは幼なじみなんだよ」
埒があかないと思ったのか、マモル君が説明してくれた。
「ナギが3つの頃、瀕死の重傷を負ってうちの病院に運ばれてきたんだ。
当時担当した親父から聞いた話だと、とうに即死していてもおかしくない重傷で、何度となく危篤状態になったそうだ。
だけど、奇跡的にも回復して、わずか1ヶ月も経たないうちに一般の小児病棟に移れたんだ。
その時からナギは無口で、だけど大人には逆らわない“いい子”だった。
俺がいくら話しかけても心を開かなくて。
初めて返事を返してくれたのが、退院直前だったんだよ」
「こいつがその程度で風邪を引くか。バカは風邪を引かない。コイツだったら南極にもそのまま棲息できるだろう」
「あたしはペンギンか!」
「ペンギンほど自分が可愛らしいと思うならとんだ頭と目の悪の悪さだ。鏡とメガネを買ったらどうだ、南極頭」
相変わらずのこの口の悪さ!!
一瞬でも感謝したあたしがバカだったわ!
「まだ紹介してなかったっけ?俺とナギは幼なじみなんだよ」
埒があかないと思ったのか、マモル君が説明してくれた。
「ナギが3つの頃、瀕死の重傷を負ってうちの病院に運ばれてきたんだ。
当時担当した親父から聞いた話だと、とうに即死していてもおかしくない重傷で、何度となく危篤状態になったそうだ。
だけど、奇跡的にも回復して、わずか1ヶ月も経たないうちに一般の小児病棟に移れたんだ。
その時からナギは無口で、だけど大人には逆らわない“いい子”だった。
俺がいくら話しかけても心を開かなくて。
初めて返事を返してくれたのが、退院直前だったんだよ」



