オトコ嫌いなあたしと、オンナ嫌いなあなた。【完結】

そう、私は母さんと一緒に群れと共に移動していた。


水場や食糧を求めて。


他の仲間たちも何日も水を口に出来ていないからか、かなり消耗しているみたいだった。


群の長老の話だと、ここ最近急速に水場が減って、食糧の草もかなり遠くまでいかないとないということだ。



でも、あと少しで着けるはずだとリーダーが皆を激励した。


そうだよ、母さん。


最近痩せて元気がないけど、きっと水を飲めば元気になれる。


母さんの大好きな青草だってあるに違いないよ。


私はそう信じて、歩く脚に力をこめ、水の匂いを感じた途端に駆け出さんばかりに早足になった――……



その刹那だった。



耳をつんざく音が頭を突き抜け、一瞬音が聞こえなくなった。


私はこの目で確かに見た。


目の前にいた小さな子どもの体に、鋭く飛んできたなにかが突き刺さったことを。


その子は一瞬体が踊るように飛び跳ね――


首から大量の血を吹き出すと、そのままどうと倒れ、ぴくりとも動かなくなった。