オトコ嫌いなあたしと、オンナ嫌いなあなた。【完結】

マモル君に励まされて解決策が見つかったあたしは、少しずつ周りの状況になれて楽しむ余裕が出てきた。


博君が真っ白な毛のウサギちゃんにニンジンをあげたい、と言ったから、あたしは1本50円の有料餌を3本買ってきてあげた。


「記念写真撮ろっか」

マモル君がデジカメを手にしてたから、あたしは博君を撮るんだ、って思って頷いたけど。


「すみません、シャッター押してもらえますか?」


もしもし?


マモル君ってば、なんで他の人に撮影を頼んでるんですか!?

「ほらほら、そんな表情〔かお〕してるとずっと残っちゃうよ」


白ウサギを抱いてピースしてる博君を挟んで、あたしとマモル君は腰を落とし並んで撮られる羽目になっちゃった。


「いゃあ、仲が良さそうなご家族でいいですねえ。うらやましいったら」

撮影してくれたおじちゃん……

かなり余計な一言なんですけど。


そりゃあ、マモル君は体が大きくて落ち着いてるから20代に間違われても仕方ないし、博君は体が小さいから下手すると小学1年生に見えない事もないけど。