熱くなってた目の奥に溜まってた滴が、頷いた勢いでぽたりと手のひらに落ちた。
そんなあたしの滲んだ視界に、緑色が現れて何だろうと思うと。
それは、マモル君が差し出してくれたハンドタオルだった。
「まだ1度も使ってないから、はい」
「ありがとう」
「もしよかったら、俺に話しなよ。そりゃあ、逢って日にちも浅いし、まだお互いをよく知らないけど……
でも、博君のためにそんな風に涙を流せる君が優しい人だな、っていうのはわかるから。俺でいいなら聴くよ」
あたしは、その言葉を待ってたのかな?
それとも恐れていたのかな?
でも、不安でいっぱいになったあたしの心は、マモル君の優しい言葉に後押しされて口を開かせた。
もちろん、産土事務所やナギの事は適当に省いて、今までのあらましも全部話した。
不安が強かったのか、勢いづいたからか、あたしはついつい最近頻発するペット変死事件のことまで話をしちゃって。
聴き終えたマモル君が黙り込むのも当たり前だよね。
失敗しちゃった……。
そんなあたしの滲んだ視界に、緑色が現れて何だろうと思うと。
それは、マモル君が差し出してくれたハンドタオルだった。
「まだ1度も使ってないから、はい」
「ありがとう」
「もしよかったら、俺に話しなよ。そりゃあ、逢って日にちも浅いし、まだお互いをよく知らないけど……
でも、博君のためにそんな風に涙を流せる君が優しい人だな、っていうのはわかるから。俺でいいなら聴くよ」
あたしは、その言葉を待ってたのかな?
それとも恐れていたのかな?
でも、不安でいっぱいになったあたしの心は、マモル君の優しい言葉に後押しされて口を開かせた。
もちろん、産土事務所やナギの事は適当に省いて、今までのあらましも全部話した。
不安が強かったのか、勢いづいたからか、あたしはついつい最近頻発するペット変死事件のことまで話をしちゃって。
聴き終えたマモル君が黙り込むのも当たり前だよね。
失敗しちゃった……。



