ファウンティンに捧ぐ歌

守……ごめんね。

本当は『違う』って、きっと気が付いてるよね?

でも、私が誤魔化したから、知らないフリをしてくれている。



レジの所に剣崎君が居て、思わず守の後ろに隠れた。



「今日は俺がおごるよ」

剣崎君がそう言った。

「えっ、でも、3杯もだぜ?」

「いいって。ただし、今回だけだぞ」

「OK、ありがとうな。おい、泉」



急に守が振り返って、ビクッとする。