ファウンティンに捧ぐ歌

幼い時に父親が亡くなっていて、兄弟も居なかったファウンティンは、唯一の肉親である母親を亡くし……その悲しみはあまりに深かった。

泣き狂う日が、数日続いた。



この時、ファウンティンの回りの者達は、ファウンティンの心の痛みが伝わってきていたから、そっとしておいたのだけれど、本当は……そうしては、いけなかったの。



何故なら、『水の女神』であるレインフォール様が亡くなった時点で、自動的に『水の女神』はファウンティンになっていた。



その事に、誰も気が付かなかった。