ファウンティンに捧ぐ歌

聞きたい。

でも、聞きたくない。

矛盾した気持ちが行ったり来たりしている。



えっ?

守の腕が離れ、私に傘を持たせると、今受け取ったばかりの自分の傘を広げた。



「じゃぁ、また明日な」

そう言って、自分の家に帰ろうとする守。



「守」

つい呼び止めてしまった。



「ん?」

ちょっと小首を傾げて、私を見た。