ファウンティンに捧ぐ歌

「何やってんだ? 帰るぞ?」

守がちょうど屋根のあるギリギリの所に立ち、こちらを振り返った。



「うん」

私は守の隣に小走りで近付き、カバンに入れてた折り畳み傘を出して広げた。



ん~、ちょっと小さいよね?



「2人で入ると、濡れちゃいそうだね?」

「こうすればいいだろ?」



ドキン

守がそう言って、グイッと私の肩を右腕で抱き締め、その手で傘を持った。