「あ~あ。守が『ただの幼なじみ』だなんて言うから、泉、落ち込んじゃったわよ」 「べ、別に、私、落ち込んでないもんっ」 そう言って私はそっぽ向く。 本当は、落ち込んでるけど……。 と。 急に頬を、ツンツン、と突付かれてそっちを見ると、守。 「バ~カ。おまえは『特別』だよ」 そう言った守の顔……心なしか、赤いような気がする。