ファウンティンに捧ぐ歌

昇降口まで来ると、外はまだ雨が降り続いていた。



「泉の傘で、相合傘して帰るからな?」



えっ?



「あれっ、守、傘持って来たよね?」

不思議に思い、靴を履き替えながら守に訊いた。



「従利のやつ、『傘持って来てない』って、言ってただろ? しょーがないから、貸してやった」



その返事に、思わず笑顔になる。

やっぱり、なんだかんだ言ってもこう言うところ優しいよなぁ。

『しょーがない』とか言っても、ちゃんと傘、貸してやったんだ。